基本情報技術者 平成19年度秋期午前問44

午前問44

オブジェクト指向の特徴はどれか。
オブジェクト指向モデルでは、抽象化の対象となるオブジェクトに対する操作をあらかじめ指定しなければならない。
カプセル化によって、オブジェクト間の相互依存性を高めることができる。
クラスの変更を行う場合には、そのクラスの上位にあるすべてのクラスの変更が必要となる。
継承という概念によって、モデルの拡張や変更の際に変更部分を局所化できる。
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正解

解説

オブジェクト指向とは、システムの構築や設計において関連するデータの集合と、対する手続き(メソッド)をオブジェクトというまとまりとして管理し、その組み合わせによりシステムを構築する考え方です。

オブジェクト指向の基本概念には、カプセル化(情報隠蔽)、継承(インヘリタンス)、多相性(ポリモフィズム)、抽象化、具体化、クラスがありそれぞれの概念は以下です。

カプセル化(情報隠蔽)は、データの集合と対する手続きを一つにまとめることです。

継承(インヘリタンス)は、下位クラスに上位クラスの属性を引き継ぐことです。

多相性(ポリモフィズム)は、メソッドの呼び出し方法を共通化し、さらに処理を上書き(オーバーライド)することによって同じメソッドであっても挙動を変化させることです。

抽象化は、オブジェクトの中から共通する性質、属性、要素を抜き出してひとまとめにして扱うことです。

具体化は、抽象化の逆で、抽象化したクラスに固有の性質、属性、要素を加えて定義することです。

クラスは、共通している属性を持っている対象を抽象化することです。
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