基本情報技術者 平成24年度秋期午前問47

午前問47

オブジェクト指向におけるカプセル化を説明したものはどれか。
同じ性質をもつ複数のオブジェクトを抽象化して、整理すること
基底クラスの性質を派生クラスに受け継がせること
クラス間に共通する性質を抽出し、基底クラスを作ること
データとそれを操作する手続を一つのオブジェクトにして、その実装をオブジェクトの内部に隠蔽すること
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正解

解説

オブジェクト指向とは、システムの構築や設計において関連するデータの集合と、対する手続き(メソッド)をオブジェクトというまとまりとして管理し、その組み合わせによりシステムを構築する考え方です。

オブジェクト指向の基本概念には、カプセル化(情報隠蔽)、継承(インヘリタンス)、多相性(ポリモフィズム)、抽象化、具体化、クラスがありそれぞれの概念は以下です。

カプセル化(情報隠蔽)は、データの集合と対する手続きを一つにまとめることです。

継承(インヘリタンス)は、下位クラスに上位クラスの属性を引き継ぐことです。

多相性(ポリモフィズム)は、メソッドの呼び出し方法を共通化し、さらに処理を上書き(オーバーライド)することによって同じメソッドであっても挙動を変化させることです。

抽象化は、オブジェクトの中から共通する性質、属性、要素を抜き出してひとまとめにして扱うことです。

具体化は、抽象化の逆で、抽象化したクラスに固有の性質、属性、要素を加えて定義することです。

クラスは、共通している属性を持っている対象を抽象化することです。
ア.同じ性質をもつ複数のオブジェクトを抽象化して、整理すること
抽象化の説明です。
イ.基底クラスの性質を派生クラスに受け継がせること
インヘリタンス(継承)の説明です。
ウ.クラス間に共通する性質を抽出し、基底クラスを作ること
汎化の説明です。
エ.データとそれを操作する手続を一つのオブジェクトにして、その実装をオブジェクトの内部に隠蔽すること
カプセル化の説明です。
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