基本情報技術者 平成21年度秋期午前問46

午前問46

オブジェクト指向でシステムを開発する場合のカプセル化の効果はどれか。
オブジェクトの内部データ構造やメソッドの実装を変更しても、ほかのオブジェクトがその影響を受けにくい。
既存の型に加えてユーザ定義型を追加できるので、問題領域に合わせてプログラムの仕様を拡張できる。
子クラスとして派生するので、親クラスの属性を子クラスが利用できる。
同一メッセージを送っても、受け手のオブジェクトによって、それぞれが異なる動作をするので、メッセージを受け取るオブジェクトの種類が増えても、メッセージを送るオブジェクトには影響がない。
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正解

解説

オブジェクト指向とは、システムの構築や設計において関連するデータの集合と、対する手続き(メソッド)をオブジェクトというまとまりとして管理し、その組み合わせによりシステムを構築する考え方です。

オブジェクト指向の基本概念には、カプセル化(情報隠蔽)、継承(インヘリタンス)、多相性(ポリモフィズム)、抽象化、具体化、クラスがありそれぞれの概念は以下です。

カプセル化(情報隠蔽)は、データの集合と対する手続きを一つにまとめることです。

継承(インヘリタンス)は、下位クラスに上位クラスの属性を引き継ぐことです。

多相性(ポリモフィズム)は、メソッドの呼び出し方法を共通化し、さらに処理を上書き(オーバーライド)することによって同じメソッドであっても挙動を変化させることです。

抽象化は、オブジェクトの中から共通する性質、属性、要素を抜き出してひとまとめにして扱うことです。

具体化は、抽象化の逆で、抽象化したクラスに固有の性質、属性、要素を加えて定義することです。

クラスは、共通している属性を持っている対象を抽象化することです。
ア.オブジェクトの内部データ構造やメソッドの実装を変更しても、ほかのオブジェクトがその影響を受けにくい。
カプセル化の効果です。
イ.既存の型に加えてユーザ定義型を追加できるので、問題領域に合わせてプログラムの仕様を拡張できる。
ウ.子クラスとして派生するので、親クラスの属性を子クラスが利用できる。
継承(インヘリタンス)の効果です。
エ.同一メッセージを送っても、受け手のオブジェクトによって、それぞれが異なる動作をするので、メッセージを受け取るオブジェクトの種類が増えても、メッセージを送るオブジェクトには影響がない。
多態性(ポリモルフィズム)の効果です。
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