ITパスポート 令和8年度公開問題科目A問27

科目A問27

AIを,様々な課題に対して判断できる"強いAI"と,特定の課題だけを判断できる"弱いAI"に分類した場合,"弱いAI"の記述として,最も適切なものはどれか。
人間と同等の知能がコンピュータ上で再現され,人間のように判断することができるが,人間と同じような判断ミスをすることもある。
人間のように質問そのもの意味を理解したり,考えたりしているわけではないが,判断の結果を示すことはできる。
人間よりも賢く,人間の手助けがなくても自らの判断力を高めることができる。
自らがもつ知識や能力を自律的に適用することによって,柔軟に判断できる能力がある。
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正解

解説

強いAI弱いAIは、AIが人間のような心や意味理解をもつかどうかで区別される概念で、1980年に米国の哲学者ジョン=サールが提示したものです。近年は、強いAI汎用AI(AGI)弱いAI特化型AI(ANI)に対応づけて説明することがあります。強いAIは人間並みの自意識や広範な知能をもち自律的に多様な課題をこなすのに対し、弱いAIは意味を理解しているわけではないものの、特定のタスクや分野に限定して外見上は適切に対応できます。現在実用化されている多くのAIは弱いAIに属します。以上より、弱いAIの記述として適切なのはイです。
ア.人間と同等の知能がコンピュータ上で再現され,人間のように判断することができるが,人間と同じような判断ミスをすることもある。
強いAIの説明です。弱いAIは人間同等の汎用的な判断力を備えていません。
イ.人間のように質問そのもの意味を理解したり,考えたりしているわけではないが,判断の結果を示すことはできる。
正しい記述です。弱いAIは問いの意味を理解して考えているわけではなく、学習データに基づく数学的・統計的手続きで最適とみなされる判断結果を示します。
ウ.人間よりも賢く,人間の手助けがなくても自らの判断力を高めることができる。
強いAIの範囲の説明です。さらに人間を超える知能はASI(人工超知能)と呼ばれます。
エ.自らがもつ知識や能力を自律的に適用することによって,柔軟に判断できる能力がある。
強いAIの説明です。弱いAIは対応範囲が特定タスクに限られ、知識を広く応用したり状況に合わせて柔軟に判断したりすることはできません。
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